第二話

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「それでは質問を開始します。まず始めにあなたの名前、年齢、性別、家族構成を教えてください。知っているプレイヤーがいれば名前を教えてください。」 駅のアナウンスのような心のこもっていないセリフだった。 「コトザキ ショウタ。十六歳。性別は男です。家族は両親と弟がいます。知っているプレイヤーは弟のタダシ、です?」 高校の推薦入試の時のように、敬語で僕は話した。 「弟のコトザキ タダシ様は登録済みです。初期フレンド登録を行いました。次の質問です。あなたに恋人はいますか?またこのゲームでなりたい職業はありますか?」 残念ながら僕には恋人なんていなかった。恋人どころか友達も両手で足りる程度の数だ。 「恋人はいません。職業は・・・・剣士とかってあるんですか?」 なんとなく僕はゲームと言えば剣士が好きだった。僕に合うかは別として・・・
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