お粥

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「結婚してください」 徹夜で色々悩んだけど とっさに出たのは ありきたりな言葉で 「はい」 短い君からの返事を 聞くまでの時間は 数時間に感じて 呼吸の音すら耳に響いた 甘えん坊で 泣き虫で 我が儘で 尚且つ手が早くて 何かにつけて自分の事棚上げで 正直全然かわいくない君 でも僕が病にふした時 作ってくれたお粥食べた時 すごく愛を感じて 火傷だらけの指隠して笑う君が 一生懸命に料理する君が すごく愛しくて 誓いの紙とか指輪よりも 君が側にいる証拠が欲しくて お姫様のようなドレス姿の君 抱きしめた 誓うよ どんな時も君を守るよ さぁ 一緒に幸せになろう I love you なんて言葉じゃ 伝えきれないほど君が好きさ お互いの悪い所も好きになれる 仲になろう さぁ たくさん話そう どんなつまらない事でもいいさ 君の 僕の 過去 未来の話 残り約65年分時間があるんだから 「娘さんをください」 意気込んで君の親に 会ったけど手は汗かき かなりびびっていて 「はぁ」 お父さんからのため息を 聞いて足の裏まで 汗かいていて 心臓が痛いくらい動く 顔見たのは 二回目で 一度目は 君と抱き合っていて 何か気まずくて何も言えなくて 正直情けない奴と想われて でも僕が黙り込んでしまった時 言ってくれた言葉を聞いた時 すごく愛を感じて 震えながら手を繋いで"恋人"と父に 一生懸命に言ってくれた君が すごく愛しくて 約束の物とか言葉よりも 僕が側に居る証拠をあげたくて 一生懸命頑張るよ君の為に 頑張るから 誓うよ どんな時も君を愛する さぁ 一緒に未来へ行こう I need youなんて言葉じゃ 伝えてきれないほど君が必要 お互いの苦手な所を埋め合える 仲になろう さぁ たくさん出掛けよう スーパーやランドリーでもいいさ 君の 僕の 共通の時間 場所 少しづつ少しづつ増やせたら良いな
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