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部屋に戻り会社に行くための準備をする。
モゾ…モゾモゾ
ベッドの中から白い腕が突き出て来くる。
「ん~……」
「…月、私出掛けるわよ。
朝食にトーストとオムレツ作ってあるから」
着替え終わりテーブルについた。
トーストにブルーベリーのジャムを乗せ一口かじる。
ゴソゴソとベッドから出て来た長身でツンツン頭の月は、キッチンのイスに座りボーッと私を見ている。
「……おはよ~亜弥ちゃん……」
朝に弱い月。
[まだ頭半分寝てるな]
「おはよ~。」
月の方をチラリと見てオムレツに手を付けながら、携帯でニュース記事を読む私。
「…私、今夜遅くなるかもしれないから。
撮影場所が2ヶ所立て続けに入ってるから」
月はテーブルに置かれていた牛乳をコップに注ぎながら言った。
「そう、分かったゎ。」
立ち上がり私は食べ終わった食器の後片付けをした。
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