第四話 地下

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薄暗い駅の構内。かろうじて非常電源が生きているらしく、ところどころに照明が光っている。 先ほどまでの悲鳴と銃声の嵐とは打って変わって、辺りは静寂に包まれている。 ( ^ω^)「これからどうしますかお?」 ( ,,゚Д゚)「とりあえず入り口は塞いじまったからな。αと協力して別の駅の入り口まで移動するしかないだろうな」 ブーンの質問に、ギコが装備の点検をしながら答える。 (´・ω・`)「どうやら、本部への通信は不可能のようです隊長。原因はわかりませんが・・・」 ('A`)「こっちも駄目だ・・・くそっ」 先ほどまで通信を送り続けていたショボンとドクオが、ため息や舌打ち混じりに報告する。 彼らのインカムからはテレビの砂嵐のような雑音のみが響いていた。 ( ,,゚Д゚)「そうか、わかった。やはり自力での脱出しかない・・・か。それにしても、フォーリナーめ・・・」 (;^ω^)「まさか新しい敵があんな数で来るとは思いませんでしたお・・・」 ('A`)「航空部隊もほとんどがやられたみたいだし・・・まいったな」 (´・ω・`)「今は愚痴っても仕様が無いんじゃないかな」 α1「そっちの状態はどうだ?ギコよ」 今や半分以下の戦力となってしまった大隊の長が、沈んだ声色で話しかけてくる。
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