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('A`)「あ゛~・・・まだ耳がキンキンしやがる」
地下鉄の線路の上を隊列に混じりながら歩いていたドクオが顔をしかめ、小声で呟く。
閉鎖された空間での大音声だったのだ、ドクオの感想は尤もだろう。
( ^ω^)「おっおっ、頼もしい限りじゃないかお」
左耳を押さえながら、ブーンが言う。普段少数での戦闘がメインである彼らにとって、この光景は羨ましくもあった。
(´・ω・`)「それにしても、ギコ隊長とミルナ大隊長はお知り合いだったのですね」
( ,,゚Д゚)「おう、昔、EDFが結成される前に一緒の傭兵部隊でな。
つってもその頃はフォーリナーじゃなく、ゲリラやらが相手だったが。
よく二人して悪さして上官にぶん殴られたもんだ」
( ゚д゚ )「フッ・・・その大半はお前が原因だったがな。付き合わされる俺としては堪ったものではなかったが」
( ,,゚Д゚)「へっ、言ってろゴルァ。
いつも上官への悪戯を考え付いたのはお前だろうが。
実行してた俺は出世が遅れたんだぞゴルァ。
そのおかげで今じゃお前とは少佐と少尉なんて差が出来ちまった」
( ゚д゚ )「やらなければ良かっただけだろう?嬉々として俺の計画を聞いていたのはどこの誰だった?」
二人はまるでここが戦場であるかを忘れてしまったかのように楽しげだ。
もっとも、そう感じれるのは声だけで、目や耳では常に周囲の警戒を行っていた。
ここはまだ戦場なのだ。こんなところでリラックスするほど彼らは馬鹿ではない。
生き残るための最善を尽くすために、常に意識は周囲に向いているのだ。
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