第六話 脱出 A-side

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突然、通路が途切れる。その代わりに現れたのは、広い空間だった。 (;^ω^)「おっおっ、ここは一体・・・」 そうつぶやいたブーンの声ですら反響するところをみると、ここは相当大きな空洞らしい。 物音は一切せず、巨大生物が一体もいないことに彼らは安堵した。 こんなところで襲われては、三人では逃げ切れないだろうからだ。 (;,,゚Д゚)「とりあえず壁際沿いに進んで、風の感じれるところを選ぶぞ」 三人は周囲を警戒しつつ、壁を背にしながら進む。 (´・ω・`)「二人とも。コレを見て」 ショボンが壁の方をライトで照らす。そこには、五メートルほどの白い繭のようなものが張り付いていた。 中からは、時折何かが蠢くような音が聞こえる。 (:,,゚Д゚)「なんだこりゃあ・・・繭・・・なのか?」 (;^ω^)「ひょっとして・・・巨大生物は・・・ここから・・・?」 (;,,゚Д゚)「・・・!!おい、周りを照らしてみろ・・・こいつは・・・」 (;´・ω・`)「・・・!?・・・これは・・・まいったね・・・・・・」 ライトが壁を照らしていくが、そのほとんどの範囲に、同じ繭が張り付いていた。 おそらくこの部屋中全てが同じ光景だろう。だとすれば、ざっと千は下らないはずだ。 (;^ω^)「ど、どうすんだお・・・!?こんなに一杯いるんじゃ・・・!!」 (;,,゚Д゚)「落ち着けブーン、こいつらはまだ成長しきってないんだろう。じゃなきゃ、俺らは今頃蟻どもに喰われてるだろうからな」 (;´・ω・`)「ここは、悔しいけどこのまま素通りしたほうが良さそうだね。この現状を本部に連絡するほうが先決かな」 (;,,゚Д゚)「そうだな・・・幸い、今のままなら無事抜けれそうだ。さっさと脱出するぞゴルァ」 再び出口への通路を探す三人。やがて風が吹き込む入り口を見つけ、そこへと進んでいく。 その後ろ、先ほどの広間で不気味な物音が鳴り響いていたが、彼らには聞こえていなかった。
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