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(;゚д゚ )「くっ・・・これは・・・!?」
生き残った隊員達は銃についたライトを霧が飛んできていた方向に向ける。
そこにいたのは、たった一体の『蟻』であった。
ただ、あまりにも巨大すぎたのだ。
通常の巨大生物は3mほどだが、目の前にいる『蟻』はどう見ても30mはあるように見える。
背中には羽が生えており、頭部の触覚がせわしなく動いている。
大人二人分はあろうかと言う顎からは、ギチギチとおぞましい音が鳴り響いていた。
(;'A`)「まるで・・・[女王]だ・・・・・・!!」
長く続いた緊張状態に加え、絶望的なまでの敵の出現。
隊員達の理性は既に限界を迎えていた。
「う、うわああああああああ!!!」
「いやだ!!助けてくれぇぇぇぇ!!!!」
「ひぃぃぃぃぃ!!」
隊員達は次々にパニックを起こしてしまい、ある者は銃を乱射し、またある者は出口に向かい殺到した。
(;'A`)「こ、こんなの相手に出来るかよ・・・!!」
(;゚д゚ )「皆落ち着け!パニックになってはいかん!!撤退するぞ!!」
そうしている間にも女王は、再び腹部をこちらに向け、赤い霧を振り撒いてくる。
今度は恐怖に我を忘れ、出口に向かっていた隊員達が溶かされてしまった。
絶望の底に突き落とされた彼らに出来るのは、もはや諦めてしまうことだけだった。
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