消える思い…

7/8
前へ
/27ページ
次へ
"ピンポーン" 「はい…」 「…ゆきちゃん⁉どうしたん⁉」 「…ちょっと熱あって…」 "フラッ…" 「ゆきちゃん‼」 「…ごめん…」 「早く寝たほうがいいよ」 やっちゃんがベッドへ付き添ってくれた ―夜― 「………やっちゃん…」 「どう…⁉」 「ごめんね…」 「ええって(^-^)」 「何か用事だった…?」 「そうやないけど、ずっと会ってなかったから、久々に来ただけ(^-^)」 「そっか… …明日、仕事休まないと… やっちゃん仕事は⁉」 「明日は休み」 「お店電話しちゃうね」 ベッドから降りたとき、ふらついた 「大丈夫?」 「ごめん… …携帯、取ってくれる…」 「わかった。取ってくるね」 電話が終わり… 「お店の人何だって⁉」 「無理しないで、ゆっくり休んでね。だって」 「ほんまやで。無理したらあかん」 「うん…」 「ずっとおるから、心配せんでええよ(^-^)」 「ありがとう」 「本いっぱいやね」 「あ…ごめんね、散らかってて。 本の整理しようと思ったら、頭痛くなって…」 「ちゃんと休まな、な♪」 「………やっちゃん… 実はね、好きな人いるんだ…」 「好きな人?」 「その人も、本が好きで、本きっかけに仲良くなって…… …でも今は、会えてないんだ…。 相手も忙しいから、休み合わなくて… …なんか、もう会えないのかなって思って… …遠くなっちゃった… 前は、けっこう会ってたんだけど…」 「告白はしたん?」 「告白はしてないけど… …もういいんだ… …こんな調子のままじゃ、嫌だから…」 「ゆきちゃん…」 「ごめんね、こんな話… …もう寝るから」 ―安― ゆきちゃん… そんな思いしとったんや… 今まで笑顔でいてくれて…つらかったやろな…
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

82人が本棚に入れています
本棚に追加