第三章 酔っ払いのエレナ

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「ねえ」 ソファから身を乗り出し エレナは尋ねた。 「わたしがもしここから いなくなったら スナッピー 探してくれる?」 何を言っているのか その時は分からなかった。酔った拍子にでた 寂しさからの言葉だろうと、思った。 後にエレナの言った意味が分かるのだが… 「ああ?探すもんか。 どこへも行かないよう 俺がストーカーにでも なってやるさ」 そんな軽口にエレナは、 少し微笑んだ。 それからさよなら、またねと言って彼女は部屋を出て行った。
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