第五章 のっぽさんとゴンタくん

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 一也は俺を見つめている。 「まってくれ。一也くん。すると何かい。 そのナノマシンが、俺専用のオーダーメイドに出来上がったって事かい?」 「正確に申し上げると あなたがナノロイドになる以外は、研究の進展がない。 そういう事です。」 「ちょっと待ってくれよ。 一也くん。 君たちは、俺を実験材料にするつもりか? 親父の研究かなにか しらねぇが、俺に何の断りもなく、勝手な事を やってくれるなぁ」 俺は、腹がたっていた。 他人の体の遺伝子をいじくったあげく 実験に協力することが 当然のように 話をすすめている。 これだから大金持ちや 権力をもつ奴らは 嫌いなんだ。 何でも思い通りになると 思ってやがる。
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