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一也は、それからナノロイドの特性について説明を始めた。
運動能力や
細胞再生能力の
驚異的な増加とか、
神経細胞の活性化とか、
老化の停止とか、
黒川財閥の
豊富な資金と援助とか…
俺は一也にいった。
「要するにナノマシンを
俺の体に入れたら、スーパーマンみたいになれる。
それに生活の心配も黒川財閥様のおかげでする必要が、ないって事だろ。」
一也は、明るい表情で続けた。
「ええ、ご理解いただきましてありがとうございます。決して悪いお話でないと思いますが…」
「そうだな。悪い話じゃない。でも、断る。」
「えっ、でも、今、悪い話じゃないと…」
「一也、君は勉強はできるし、頭がいいようだ。
しかし、人間の感情を理解するのは、頭のよさじゃない。
話がすんだなら、帰らせてもらうよ」
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