第六章 宝探し【日本全国ダーツの旅】

4/13
前へ
/63ページ
次へ
電話に出たのはエレナではなく男の声だった。 「梶山すなおさんですね。」 電話の男は、そういった。 「あなたは誰です? この電話はエレナの番号の筈だが… なぜ俺の名前を…」 「エレナさんは、 こちらにお預かりしています。 あなたにご協力いただければ、安全は保証致します。 我々の指示に従って下さい。 誰かにこの事をもらせば、 エレナさんの生命は、保証できません。」 「分かった。 どうすれば、いい」 「ご理解いただき助かります。 あなたの事務所のあるビルの表に黒い帽子の男を待たせています。 その男の所へ、 今からすぐ、いってください。」 「いったい何の目的なんだ?」 「ナノロイドについて、 とだけ申しあげておきましょう…」 そのまま電話は切れた。
/63ページ

最初のコメントを投稿しよう!

65人が本棚に入れています
本棚に追加