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夜も昼も解らなかった。
ナノロイドではない俺の身体測定の結果が、明らかになったのだろうか。
また初日に引っ張りこまれた白い部屋へ俺は連れていかれた。
「梶山さん、あなたは本当にナノロイドでは、ないようですね。」
人を実験台としてさんざん扱っても、詫びも言わずにこの松岡は、俺に言う。
「あんたらは、CIAかなんかなんだろ?まともじゃない。無関係と分かったら早く俺を解放しろ。」
「私自身、個人的な感情としては、早くお帰り願いたい所なんだがね…。ところが研究者の方から君の免疫に興味深い結果があると、報告があってね。」
「しるもんか。俺は、ナノロイドなんか無関係だ。」
この上、おれの遺伝子の秘密なんて話したら解剖までされかねない。
「梶山さん、結論として申し上げると、我々はあなたを解放することにした。
ただし、それには条件がある。この一連の出来事を口外しないこと。
君は知らないだろうが、ナノロイドの問題は、アメリカと日本の軍事バランスを壊しかねない。
国家のパワーバランスや
拉致監禁という外交問題でもある。」
なんという勝手な言い草だろう。自分たちのやった行為はまずい事だから誰にも話すなって事か。
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