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心に浮かぶ罵倒の言葉を俺は飲み込み、俺は松岡に伝える。
ここは、自分の感情よりも逃げ出す事だけを考えろ。
「分かった。松岡さん、誰にもこの出来事は、話さない。
約束する。
その代わり二度と俺と周りの人間を巻き込むな。
軍事も外交も、俺は何の興味もない。」
松岡は、俺をみながら大きく頷いた。
そして、手をさしのべた。握手するつもりらしい。
まぁ、いい。
ここは従う事にする。
「それでは、梶山さん、約束は成立ですな。」
すぐに体のやたらでかい男が二人、部屋に入ってきた。
来た時と同じように目隠しをされる俺に松岡が、エレナも同時に解放する事を伝える。
それから幾らの金額を支払うとも言っていた。
松岡の話では、俺とエレナは二人で旅に出た事になっているらしい。
やれやれだ。
髭おやじやケイになんと言い訳する?
それから俺は車に乗せられた。
目隠しをとられ、降ろされたのは海辺の駐車場だった。
そこには、俺の愛車と助手席で寝ているエレナが、用意されていた。
どうやら奴らは、俺の愛車まで盗んでくれたらしい。
奴らは、エレナは薬で眠らせているが2時間程度で目が覚めると伝えてた。
俺が自宅に帰るまで、後ろをついてくると言い残し、奴らは、車に戻った。まったくご苦労な事だ。
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