第二章・初めてのお使い

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「わしらが空を飛ぶにはな、二つの事が必要なんだ。 何だかわかるか?」 「フォノが言ってたよ。 確か……心と身体?」 「正解だ。 身体はまずわかるな? 空を飛ぶには強靭な翼が必要不可欠だ。 それでは心は何故いるかわかるか?」 長老はアークに問い掛ける。 「心……心……?」 アークは頭にハテナマークを浮かべる。 「わからないか。 わしらドラゴン族はこの世界で最も大きく強い種族だ。 そのわしらが悪い心を持ってしまったらおそらく世界がダメになるだろう。 そんな事がないように強く、優しい心が必要なんだ。」 長老は優しくアークに諭す。
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