第一章・産声

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どれくらい時間が経っただろうか。 広場の中央に置かれている卵が少し動いた。 それを見たドラゴン達にどよめきが走る。 だが、それ以上動く気配はなく、ドラゴン達にも落ち着きが出てきた。 また、沈黙が辺りを支配する。 やがて、卵に少しずつ亀裂が生じ始める。 ドラゴン達にまたどよめきが走るが、皆静かにして固唾を飲んで見守る。 少しずつ、少しずつ亀裂は大きくなっていき、中に入っていた何かがだんだん見えてきた。
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