第一章・産声

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白い、鱗。 卵の中のものは純白の鱗を持っていた。 周りのドラゴン達は赤、黄、青、茶などいろいろな色のバリエーションがあるが、白だけはいない。 新たな白い子ドラゴンは頭を一生懸命卵の殻に打ち付けて外の世界に出ようとする。 ずっと頭突きしていると、殻が一気に壊れて白い子ドラゴンの身体が外に出る。 「キュルルゥー!!」 産まれて始めての発声、産声をあげると周りのドラゴン達から歓声が響き渡り、子ドラゴンはびっくりして飛び上がってしまう。 新たな命がここに誕生した。
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