第一章・産声

5/6
前へ
/26ページ
次へ
周りを取り囲むドラゴン達の中から緋色をしたドラゴンが前に進み出た。 子ドラゴンはそのドラゴンと見つめ合う。 緋色のドラゴンは顔を子ドラゴンに近づけるとペロペロ舐め始める。 子ドラゴンは最初はくすぐったそうに抵抗していたがやがて安心したように眠りについた。 「今ここに、次の世を継ぐ新しい子が産まれた!! 今宵は皆大いに楽しむのだ!!」 ドラゴンの輪の中で最も大きく、威厳のある茶色いドラゴンが号令をかけると、それに応えて周りのドラゴン達が歓声をあげた。
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

43人が本棚に入れています
本棚に追加