第二章・初めてのお使い

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あの龍誕祭から10年の月日が流れた。 その時はまだ1メートルにも満たなかった子ドラゴンはアークと名付けられ、ドラゴン族の皆に可愛がられて毎日を過ごしていた。 「ねぇねぇフォノ、僕もう飛べる?」 アークは隣にいる緋色のドラゴン、フォノに尋ねる。 「まだ飛べません。 もう少し心と身体を鍛えないといけませんよ。 さぁ、今日も長老の所に行ってきなさい。」 フォノはたくましい尻尾でアークを押す。 「はーい、行ってきまーす!!」 アークは翼をパタパタさせて飛ぶ事をイメージしながらドラゴン族の長老の元へ行った。
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