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あの龍誕祭から10年の月日が流れた。
その時はまだ1メートルにも満たなかった子ドラゴンはアークと名付けられ、ドラゴン族の皆に可愛がられて毎日を過ごしていた。
「ねぇねぇフォノ、僕もう飛べる?」
アークは隣にいる緋色のドラゴン、フォノに尋ねる。
「まだ飛べません。
もう少し心と身体を鍛えないといけませんよ。
さぁ、今日も長老の所に行ってきなさい。」
フォノはたくましい尻尾でアークを押す。
「はーい、行ってきまーす!!」
アークは翼をパタパタさせて飛ぶ事をイメージしながらドラゴン族の長老の元へ行った。
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