同じ雨の日

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同じ雨の日

君と出会った日は雨だった… まだ馴染んでないバイト先の帰り 君は傘を差し出してくれた 駅までの道のり すごく気まずくて なにをしゃべればいいのかわからなかった それでも君は あれこれ考えながら 僕の会話が詰まらない様 色々話しかけてくれた とてもうれしくって 君のことが気になりだした 僕は持ち前の明るい性格 いつの間にかバイト先のみんなと馴染んでいた そのとき初めて 君がバイト先で 嫌われていることを知った なんか複雑な気持ちだった… 確かに君がバイト先で誰かと雑談しているところを見たことがない そこで僕が君と話していたらまわりから白い目で見られるんじゃないかって 恐くて君と話せなかった 数日後の雨の日 君は傘が無く 雨宿りをしながら 立ち止まっていた それに気づいた僕が 傘をさしだそうとしたとき 遠くからバイトの人たちが歩いてくるのが見えた 僕は傘を渡すこともできず 君の横を素通りした… 目は前にあるのに… 後ろでうつむく彼女の姿が見えた… 次の日から彼女はバイトにこなくなった… ゴメン… 僕は恐かったんだ… 一人にしてゴメン…
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