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和也と付き合う事になったのはそれから1週間後。
その日、加奈は学校に行っていた。記憶が戻った時制服で学校のトイレの中にいたので、今日は登校していたのだというのは分った。何時間トイレにいたのだろう。時刻はもう6時を回っていた。階段を下りると下駄箱で靴を履き、家路につく。校門の所に一人の男子高校生が立っているのが見えた。 その横を足早に通りすぎようとすると、
「今日は学校きてんじゃん」
聞き覚えのある声に振り返ると、制服をきた和也が立っていた。
「俺さぁ、馬鹿じゃん?連絡先もきいてねぇと。んでお前ここの高校って言ってたからあれから毎日通いつめたしね。やっと合えたわ」
そう言って笑った。
「毎日?馬鹿じゃん」
久しぶりに人に対して微笑んだ。
「馬鹿?馬鹿だっつってんだろ。 俺さぁ、あれから毎日考えてた。んでさぁ、お前顔も俺のもろタイプだし、俺結構頼りがいあるし。あぁぁ、なんっつうのかな。 俺と付き合わね?。」
あまりにも軽い告白につい笑った。
「いいよ。別に。」そう答えた。
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