茂×恵 許嫁秘話

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父さんはすぐに発見できた。見たわけではないが、誰かと話しているようだ。 『ええ、確か宴龍寺さんと屋上で話してるはずよ』 その言葉が頭に浮かんだ。 宴龍寺・・・・茂が助けた女の子の名字・・・ 「佐藤さん、本当にアナタに申し訳ないです。娘のせいで息子さんが・・・」 おじさん、いや多分この人が宴龍寺さんだろう。 宴龍寺さんは頭を下げた 「頭を上げて下さい。悪いのはトラックの運転手です。アナタは何一つ悪くありません。」 「それに、あれは息子の独断でやったことですから、気にしないでください。」 父さんはそう言った 「そして私と友達になってください。」 父さんは握手の手を差し伸べた。 「ありがとうございますそう言って貰えると、ありがたいです」 宴龍寺さんは泣きながら言った。 「佐藤さん、アナタにお願いがあります」
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