いざ、宴龍寺家へ!!

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のハズだった・・・・・・ 「ヨッコラショイ」 ボンッ 俺は猛獣用捕獲網発射銃を小百合に向かって発射した。 「キャ!?」 小百合はバランスを崩して地面に落ちた。こんな優れものをどこで手に入れたかって?それは秘密ですよ。 俺はゆっくりと網を引いていった。手応えはちゃんとあった。 そして網に掛かった小百合が見えてきた。 「茂さん、ヒドいです・・・・・」 小百合は目をウルウルしながら俺に逃がせと訴えてきた。 「勝手に俺から逃げる奴が悪い。」 だが、今の俺には効かない。何故かって?理由は無い。只、今の俺は真剣なだけだ。 俺は網から小百合を外し、力強く抱き締めた。 「地の果てに消えるとか悲しい事を言うなよ。俺とお前の絆はそんな物なのかよ・・・・・・」 「茂さん・・・・・」 小百合も力強く抱き締めてきた。少し痛かったが敢えて言わない事にしよう。 「茂さん、泣いてますよ?」 「へ?」 俺は小百合を抱き締める右手を離し自分の頬を触ってみた。そこにあったのは暖かい涙の感触だった。 「小百合、絶対俺から離れるなよ?」 「茂さん、それはプロポーズですか?」 「残念ながら違う。」 「それは本当に残念です。でも、私は吸血鬼なんですよ?また血を吸うかもしれませんよ?」 「俺の血で良ければいくらでも吸わせてやるさ。」 「有難う御座います。」 そして二人は熱い口づけを交わした。その唇には血の少し苦い味と、小百合の涙のしょっぱい味がした・・・・・・・・
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