今度こそ!テストが始まる!

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「呼吸していない・・・・・・OK!」 楓はやっと弘之の首を離した。 首を離す基準が息してるかしてないかなんて・・・・・・。 酷ッ! まあ、俺が言えた事じゃないか・・・・・・。 「兄貴~何か騒がしいけど、どないしたん?」 久美が部屋から出てきた。 ピクッ! 微かだが、弘之が動いた気がした。そして・・・・・・・ 「可愛い子ちゃん発ぇぇぇぇ見!!!」 久美に飛びついた。バカな奴だな・・・・・・・・。 ガッ! 久美が飛びつく弘之の顔を右手で鷲掴みにした 「ウチにいきなり飛びつこうなんて、エラいゴンタ(わんぱく者)な坊ちゃんやな~。」 「あはは~、ですよね~。 ガクガク(°□°;)」 言うまでもないが、弘之は恐怖を感じている。今まで俺や姉さんや楓にいくらボコられようとも、恐怖を感じて来なかった弘之。 その弘之が久美に対して初めて恐怖心を抱いている。声は小刻みに震え、足は本能が悟っているのか痙攣している。流石は元レディースの総長と言うべきなのか、凄い貫禄だ。 「死ぬ覚悟は・・・・もう出来てるん?」 さようなら、弘之。 俺は君の事を墓を建てるまでは忘れないZE!!
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