茂×優香

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時は四年前 オレは喋り方が男っぽいと言う理由で女子からも男子からも毛嫌いされてた。 学校では誰からも話しかけられず、誰とも遊ばず、オレの居場所は家しか無かった。 だが、家に帰ると親に友達と遊んで来いと言われ、オレは一人で公園のベンチに座っていた。 だが、ある日オレはアイツと出会った。 その日もオレはベンチで一人座っていた。 「ねえ、君!」 誰だろう?オレに話しかけるてるのかな? 「ねえ、君だってば!!!」 「オレ・・・・?」 「うん、君!ねえ、一緒に遊ぼう!俺は、佐藤茂!宜しく!」 ソイツの笑顔はとても眩しくて・・・・温かった 「ああ!」 オレもいつの間にか笑顔になっていた。 初めての出来た友達、その人は優しく、カッコいい人だった。 でも、楽しい時間はすぐ過ぎてしまう。 「じゃあ、また明日ね!!あ、そうだ!君の名前を教えてよ!」 「オレの名前は、倉本優香だ!忘れんなよ!!」 「うん!じゃあね、優香!」 毎日、茂に会うのが楽しみだった。 学校で寂しくても茂が埋めてくれた。 オレには自然に笑顔が増えていた。 いつしか、茂はオレの全てになっていた。
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