茂×優香

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その週の土曜日、オレ達は遊園地に行って遊んだ。 それはとっても面白くて、オレの忘れられない思い出になっていた。 帰り道の電車の中で 「今日は楽しかったね、優香!」 「これも茂のお陰だな」 微笑む二人、日が沈んでゆき、電車の窓から綺麗な夕焼けが見えてくる 「綺麗だね~」 「全くだ。なぁ、茂?」 「ん?何?」 「目、瞑っててくれないか?」 「?分かった。」 茂は目を瞑る。 そしてオレの唇は茂の唇と重なった。 柔らかくて、温かい。 そして、そっと茂の唇からオレの唇を離す 「もう、いいよ」 「どうかしたの?」 「何にもないよ。なぁ、今日から茂の事、し~し~って呼んでいいか?」 「いいよ、じゃあ俺はゆ~ゆ~って呼ぶね」 「ゆ~ゆ~って何だよ(笑)」 「し~し~の方が変だよ、どっかのオヤジが爪楊枝いじってるみたいだから(笑)」 「ハハハハハ」 「アハハハハ」 二人の笑いが電車内でこだます。
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