6135人が本棚に入れています
本棚に追加
「ありがとう御座いました」
小百合は唇を首から離し、吸った所をペロッと舐めた。
「何故舐める?」
「止血ですよ、止血。」
アレ?前回はしてくれなかったよね?
「最初の一回大丈夫なんですよ。でも、後からだと免疫がついて、抗体ができちゃうんですよ。」
「出来ちゃダメなのか?」
「はい。分かりやすく言えば・・・・・スズメバチの毒みたいな物ですかね。抗体が暴れ出すと大変な事に・・・・だからこうやって抗体が暴れる前に止血するんですよ。」
「ふーん。ついでに抗体が暴れ出すとどうなるんだ?」
俺は試しに聞いてみた。
「えっと・・・・理性が崩壊して性欲だけの狼になりますね。」
「止血してくださり誠にありがとう御座います。」
俺は深く頭を下げた。
アレ?俺って血を吸わせてやってる身分だよな?何で頭下げたんだ?
これが不可抗力ってやつか・・・・・・・・。
勉強になりやしたぜ・・・・。
最初のコメントを投稿しよう!