はぁ・・・・・・。

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「ありがとう御座いました」 小百合は唇を首から離し、吸った所をペロッと舐めた。 「何故舐める?」 「止血ですよ、止血。」 アレ?前回はしてくれなかったよね? 「最初の一回大丈夫なんですよ。でも、後からだと免疫がついて、抗体ができちゃうんですよ。」 「出来ちゃダメなのか?」 「はい。分かりやすく言えば・・・・・スズメバチの毒みたいな物ですかね。抗体が暴れ出すと大変な事に・・・・だからこうやって抗体が暴れる前に止血するんですよ。」 「ふーん。ついでに抗体が暴れ出すとどうなるんだ?」 俺は試しに聞いてみた。 「えっと・・・・理性が崩壊して性欲だけの狼になりますね。」 「止血してくださり誠にありがとう御座います。」 俺は深く頭を下げた。 アレ?俺って血を吸わせてやってる身分だよな?何で頭下げたんだ? これが不可抗力ってやつか・・・・・・・・。 勉強になりやしたぜ・・・・。
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