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「あ゛~。」
「ウワッ!?兄貴、変な声出さんといてーな!!」
「あ、ワリィ。すげえ気持ち良くてさ。久美、頭洗うの上手いな。」
「昔は毎日妹の頭洗ってたからな~。」
「そういや久美んとこの家族ってどうしてんだ?聞いた事無かったよな?」
「あ~、言ってもええんやけど聞かん方がええと思うで。」
「何で?」
「ウチの家族、ドロドロのグッチャグチャやから!(ニパァ」
そんな明るい笑顔で言われても・・・・・。つかニパァって!?
「じゃ、今度でいいや・・・・・・。」
「ウン!」
ハハハ・・・久美の笑顔が眩しいよ……
久美が俺の頭をお洗い終わり、俺は自分の体を洗った。
久美の家って相当ヤバいんだろうな。だったらレディースの族長なんてやらないよな・・・・。
久美、今まで苦労してきたんだな。
「兄貴、いきなり泣いてどうしたん?」
「へ?」
俺の太ももに水が当たり、やっと気づいた。
俺、泣いてんだな・・・・・・。
「ウチの事で泣いてんならスマン。ホラ、元気出して!兄貴らしくないで!!」
久美にポンポンと叩かれた。
そうだよな。久美がこんなに頑張ってんだから俺も頑張らなきゃな!!!
久美と俺は体を洗い終え、部屋へと戻った。
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