ハワイ二日目

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久美は更に語りだした。 「ウチの家は貧乏やったんや。オトンは仕事が上手くいかず、オカンは自分の欲の為にオトンの稼いだ少ない金を搾り取る様に使い、ついにはオトンの名義で借金に借金を重ね、とうとう学校の給食費さえ払えなくなる位金を使ったんや。 オカンは金を使うだけ使ったら家を出て行ったんや。 ウチはオカンを恨んだ。ウチら姉妹やオトンを残して出て行ったオカンを恨んだ。 妹は毎日、母のいない生活に悲しみ、ある日オトンは自殺してもうた。 そしてウチは決めたんや。妹はウチが守るって。 ウチは働いた。小学生で雇ってくれる店なんて無かったけど、ある日知り合いの料理店で皿洗いとして毎日働いたんや。 だけどその料理店も潰れてもうた。そして妹はウチの為に自分から性奴隷としてブラジルの金持ちのオッチャンに・・・・・・。なのにウチは現実を認めたくなくてレディースなんか・・・・・・。」 久美は目は涙で溢れていた。無力の自分が許せない、そう思ったのだろう。 パリーン! 「うぉぉぉぉぉぉぉ!!!ロリコン退散んんんんんん!!!」 窓ガラスが割れ、誰かが部屋に飛び込んできた。
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