正月

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暫くすると、母さんが両手に何かを持ちながらこっちに来た。 「はい、コレ年越し蕎麦ね~」 WHAT'S!? 今頃S☆O☆B☆A☆? 「普通、年越し蕎麦って年越す前に食うもんだろ!?」 「文句あんなら食うな、天カス野郎。」 「うわぁぁぁぁぁぁぁん! 母親が息子に言う事じゃないやーい!!」 「じゃあ、茂抜きでみんなで食べましょ。」 母さんがテーブルに蕎麦を一つずつ置いていく。 「あ、私いらないよ」と美代姉が言う。そうすると 「あ、俺もいらない」 と弘之が便乗する。 親父はいつの間にかもう寝てるし。 「じゃ、私もいらない」 最終的には母さんも便乗する。 しかもじゃあって何だよ、じゃあって つまり・・・・俺が5人前の蕎麦を食う事になったワケだ。 俺が朝まで5人前の蕎麦と格闘したのは言うまでもない  
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