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それは他の誰でもない美代姉さんだった。
「姉さん、イギリスに行ってたんじゃ･･･」
「そんなどうでもいい事は後にして、早く行くわよ！」
姉さんがパチンと指を鳴らした。すると
ブルル
ヘリコプターが近くに寄ってきた。
姉よ、一体イギリスで何があった！？
「姉さん、目的地はどこだ？」
「ブラジルの金持ちを10分で調べて。目的地はソイツの屋敷よ。」
「ラジャー」
ヘリコプター運転してんの弘之なんだ……。本当に何があったんだ！？
弘之がパイロットとか･･････。五歳児の夢を小学生で叶えんじゃねえよ。
「姉さん、ダメだ。情報が足りない…！」
「久美ちゃん妹さんの名前は？」
「谷本皐月（ﾀﾆﾓﾄｻﾂｷ）……。」
「三分で調べる。････････ヨシ、出た！皐月ちゃんのいる屋敷の主人の名前は･･････ポルトガル語読めねー！！！」
パシッ！
姉さんが弘之の後頭部を手で叩いた。
「早く行けや、ロリコン。」
「はい･････。」
やっぱりこの関係は変わんないようだ。
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