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弘之side
「うっ・・・死ぬかと思った。」
「兄貴、スマン!」
久美姉さんが頭をペコペコ下げて兄さんに謝っていた。
『死ぬかと思った?兄さん、もしかしたら……』
「久美姉、もう一回さっきのやって!!」
「へ?」
「早く!」
久美姉さんはすぐにさっきの様に兄さんに抱きついた。
「じ、じぬ~…!」
「スマン!」
久美姉さんはすぐに離れた。
「弘之、あんた何がしたいの?理由も無しに茂に今苦しい思いをさせたなら承知しないわよ。」
美代姉さんが俺の頭を片手で鷲掴みにして言った。
「姉さん、兄さんは今少しずつであるが記憶が戻ってきてる。」
「何か考えがあるようね・・・・二十秒で言いなさい。」
姉さんは右手にキッチンタイマーを取り出し、二十に設定した。
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