決断

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しばらくすると、上空にヘリコプターが飛んできた。 「奏太君~!!」 メグがこちらに手を振っていた。どうやら奏太君説は嘘ではないらしい。 「いや~、ヘリコプターが墜落するなんて危なかったね。」 康弘さんはヘリの運転をしながら言った。久しぶりだな……。 「本当ですよ、コイツのせいで!!」 ドガッ! 「姉さん、イテェよ!!」 「狼のお兄ちゃん、痛そう……。」 「皐月、それなら大丈夫だ。狼のお兄ちゃんはMだからな。」 頭から血を流している弘之が言った。 もう狼のお兄ちゃん定着してんな……。つか本人認めてるし。 「お兄ちゃん、Mってなーに?」 皐月よ、俺に振るな。 だが俺は優しく、かつ華麗に皐月の質問に答えた。 「Mっていうのはな、痛い事をされる事によって、その力を吸収する人間離れした体を持つ奴らだ」 「狼のお兄ちゃん、スゴいね!」 皐月、目が輝いてます。 お星様が見えそうです
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