―Ⅰ―<遭遇>

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時刻を確認すると携帯を閉じ、ため息をつく。 ここ最近見る"悪夢"…。 私はその夢の中で、独り立ち尽くしている。何もない暗闇の中で……。 声が聞こえる。 "それ"は私だといい、ここが私の心の中だと言う。 そして最後に何かを呟く。 しかし、ソレがわからない。聞き返しても、夢はそこで終わるから。 ―ふと、私は部屋の一角、窓際のカーテンの隙間から一筋の光が漏れているのを見つける。
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