―Ⅰ―<遭遇>
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すぐにソレが何かは分かり、私はベットから腰を降ろして窓際まで行き、カーテンを開けた。 一筋だった光は窓からまんべんなく降り注ぎ、薄暗い部屋を照らす。 「そっか、今日、満月の日だっけ……。」 目の前に広がる夜空には、綺麗な真円を描き、どこか薄い黄色か…青のかかった、まさに白銀に輝く月があった。 「スゴイ、綺麗――。」 私はしばし、その月に見入っていた。
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