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ギルド『蒼穹の灯(ソウキュウのトモシビ)』のギルド長室に、ギルド長が呼び出した2人の少年少女がいた。両者歳は15、6歳に見え、少年のほうは肩胛骨まである黒い髪と金色の瞳を持ち、少女は少年とは対称的に腰まである白いロングストレートの髪と銀色の瞳を持っていた
この場所は資料や数種類に及ぶジャンルの本がところ狭しと並んでいる棚が部屋を囲んでおり、書斎に近い感じだった
「なんのようだ、ギルド長
ミスなく物は盗み返してやったが? なにか問題でも発生したか?」
少年は机に備え付けられた椅子に座るギルド長に鋭い視線を向ける
「それだったら私は呼ばれないと思うのですが……」
「それもそうか。なら……」
ライは言葉を一旦区切り、ギルド長の前にある机に座り睨む
「なんのようだ?
『真闇の使い手』の名を持つ俺と、『神光の巫女』の名を持つ彼女が呼ばれるほどの大事か?」
少年は鋭い視線を向けたまま、ギルド長に訊ねる
「あ、いや、大事ではない
実はライとルミにはライの故郷から少し言ったところにある全寮制の王立学園に通ってもらいたいのじゃが」
「は?」
「はい?」
少年-ライと少女-ルミの声が重なった。
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