始まり

3/4
前へ
/134ページ
次へ
「なぜだ?」 「ちゃんとした理由が欲しいところです」 ルミもギルド長に近づき、2人そろって詰め寄る 「本来なら学生じゃか…」 話していたギルド長の顔の横を闇の矢が飛んでいった。あと少しでもずれていたら直撃だ ギルド長は横目にそれを見ると、座っていた椅子には小さい風穴が空いており、冷や汗をかいていた 震えながら魔法を放った本人を見ると、殺気を込めた視線が向けられており、目を離した ギルド長の顔には冷や汗が浮かび、ライは手のひらをギルド長に向けている 「重い内容だと伏せたがるのはギルド長の悪い癖だ。 本当の内容を言え」 ライは近くにあったナイフを手にとりギルド長の首に近づける 「ライ、脅迫はダメですよ」 ルミはライを宥めるように彼の右肩に左手をポンと乗せた。ライは仕方ないと首を振り、ナイフをギルド長の頬をかすめるように投げた 「しかし、私もちゃんとした理由が欲しいので、今回はライに味方します」 「だそうだ。言ったほうがまだ身のためだと思うのだが、どうだ?」
/134ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1497人が本棚に入れています
本棚に追加