始まり

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それでも黙秘を続けようとするギルド長。ライは言ったことを実行するため手に魔力を集める 「獄炎より熱きは深淵より出し漆黒の…」 「言う、言うからやめろ」 魔法の詠唱を開始したライをギルド長は必死に制止しようとした 「最初から素直にすればいいものの」 ライは詠唱をやめて魔法の発動を解除した後、机から立った 「実は………」 ギルド長の5分に及ぶ内容とその説明を終えるとライとルミは納得した 「了解した。学園に通うとしよう」 「今は夏休みの終盤あたりですね 通うのは明けてからになります」 ルミはスカートのポケットから出したメモ帳を確認しながらライに告げた 「わかった。それじゃ、家に帰るとしよう 行くぞルミ」 「わかりました それではギルド長、失礼します」 ライはなにもせず、ルミはきちんと頭を下げてからギルド長室から出ていった 「あんなに若いのにこのような仕事をできるとは、良いことなのか悲しいことなのか…… それに……」 ギルド長は椅子から立つと窓を通して青空を見ながら呟いた
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