5年ぶりの帰宅

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街には朝日が輝き、小鳥たちの歌声が聴こえてきた 能力を封印して髪、瞳ともに紅色のライがルミの部屋な扉を叩いている 「ルミ。起きてルミ」 ライはドアをノックしながら声を大にして部屋の中で寝ているルミを起こそうとする 何度もノックして、声をかけるが一向に部屋の主が起きる気配はない 「はぁ。開けるよ」 ライは溜め息をつき部屋の外から起こすことを断念した 扉を開けると、ベッドの上には気持ち良さそうに眠るルミの姿があった ルミの部屋はきちんと整理整頓されており、猫や犬などの小動物系のぬいぐるみがたくさんあるところだった ライは再度溜め息をつくと、ルミの眠るベッドに近づいた 「起きて、ルミ。 今日は僕の家に行くんでしょ?」 ライはルミの体を揺すり起こそうとするも、寝返りをうつだけでまったく起きる気配がない ライは最終手段と言わんばかりに右手でデコピンの用意をした 「起きなさい!」 掛け声とともにルミの額にデコピンを放った。ルミは体をビクッとさせ、額を手で覆いながら目を覚ます 「いたたた。あ、ライ。おはようございます」 起きたルミの髪の色と瞳の色はこれまたライと正反対の蒼だった ルミの目は半開きでほっといたら今にも眠りそうである 「おはようルミ。 それじゃ僕は朝食の準備にいくから、ちゃんと起きること」 ライは人差し指を立ててルミにしっかりと言い聞かせると、さっさと部屋から出ていき1階のキッチンへと向かった
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