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「生きてるって、素晴らしいことですよね……」
正座して反省(フリ)する俺。背中に哀愁が漂う……
「……そろそろ帰ろうよ。お前、妙に背中に哀愁漂ってるぞ」
呆れたように帰り支度をするうみ。
「うん……っていうか、蹴られてしばらく動けない気持ち、絶ッッ対に女子には分からないと思うのは俺だけでしょうか?」
「くだらないこと言ってねぇで帰るぞ~」
「くだらなくないッ!! 俺はあと少しで子供を産めない体に……うぅ(泣)」
「……すまん。突っ込む気力がない。……スルーの方向性で。」
「ツッコミしてよゥッ!! 俺ひとりでバカみたいだよッ」
うみはさっさと教室を出ていってしまった。
俺も追いつくために、さっさと支度をした。
そしてなんだかんだ言って一緒に帰る2人。
こうなったら、幼なじみという設定しかなかろう!!
「俺とお前は幼なじみだ!!」
「いや。違うし」
……否定された。
そんなやりとりしてる間に、うみの家に着いてしまった。
「じゃあな、うみ。また明日なー」
「あ、そうだ。今日うち寄ってかない?」
「ヘェアア!?」
ドキッとポイントプラス一万くらい!!
……唐突な展開!! 嬉しいけどお兄さん、やっぱり心の準備が!!
「……うみ家に今、誰かいるのか……?」
「あぁ……まぁ、妹いるよ」
その時、頭の中に一つのキーワードが浮かんだ。
『……姉妹丼……!!』
……ふふっ
ふひゃひゃひゃひゃぁ!!
「……お前、今、姉妹丼とか考えただろ……?」
思わず、にやけていたのがバレたのか感づかれてしまった……。
「いやいやいやいや考えてナイヨーはは~ん」
何とか誤魔化して侵入成功☆
「おジャ魔女ど○み~☆リリカル・マジカル~☆(違います)」
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