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その日は、いつもより寒く、外を見ると雪が積もっていた。
彼はいつものように、甘えるようにして男を呼んだ。
しかし、いくら呼んでも男の声はしなかった。
「あいつどこに行ったんだろう?すぐに帰ってくるよな…?」
彼は男の帰りを待ち続けた。
夜になって、ドアの開く音がした。彼はドアの方へ駆け足で向かった。
「ただいま。遅くなってごめんね。」
彼は嬉しそうに男に寄り添う。
「寂しかったぞ!…心配させるなよ…」
彼は大きく変わった。人を愛しく思える心。人を思いやる優しい心。
今までの彼からは想像できないくらいに彼は変わった。
そんな幸せな日々を送っていたある日、事件が起こる。
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