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転校
今日から『桃園高校』の
１年の転校生★になる美羽…
中学一年生の頃まで
桃園町に住んでいたので
クラスの子はほぼ全員の
ことを知っている―…
実に、二年ぶりの再会…
美羽は昨日から喜びのあまり
夜も眠れないくらい
はしゃいで緊張していた
皆美羽のこと覚えてるかな…?
そんな不安が何度も
―――…頭をよぎる
中庭一面花畑のような
いろんなはながあいさつ
してくれてるみたいにｷﾚｲで
両脇に桜の花いっぱいの
道をお母さんと歩いて
玄関に向かう…例えて
言うなれ入学式みたいだった｡
なんだかんだいって
テンションのあがっている美羽は
ボ～ッと歩いていると
いつの間にか教室のドアの
前に着いていた。
先生にどうぞって言われたけど
あまりの緊張に動けなくなった…
ガヤガヤガヤガヤ…√…
教室の中からは美羽の緊張を
よそにかなりの騒がしさ
緊張して気が張りつめている
美羽の背中をお母さんがドンッ!!
と押すとビックリして
『ガラッ!!!』っと勢いよく
ドアを開けてしまった美羽
取りあえず行くしか無くなった
ので一歩一歩。緊張を
隠すように柔らかく進む…
先生は黒板の前に立つと
私の名前を黒板に書き始めた…
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