あの人から

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弘晶は身体を起こし、千夜を膝の上にのせる。 慶也? 何かいい忘れたことがあったのか? そう思いながら弘晶はメールボックスを開く。 弘晶は手が震えた。。。 何かの間違いだ。 これは夢なのか? いや、夢ではない。 弘晶は顔を青くし、唾を飲んだ。 なんと携帯電話のディスプレイには決してメールがくることはない者の名前が表示されていた。 『着信メール:松田千鶴』 なぜなんだ? 千鶴はもうこの世には居ないはず。 弘晶は確かに千鶴がこの世から去った姿を見届けた。。。 このメールはなんなんだ? 弘晶は息を少しずつ整えていく。 そして弘晶はゆっくりメールを開いた。 ―――――――― 夜遅くにこんばんは。 松田です。 誰かわかりますか? 俺は松田千鶴の弟の松田千隼です。 覚えていますか? すこし話したいことがあるのですが、 明日、瑛大学の南キャンパスに来てくれませんか? 返信は結構です。 勝手に待っていますので よろしくお願いします。 寝ていたらすみませんでした。 千隼 ―――――――― 千隼。。。。 弘晶はメールを読みおわるとまたソファに倒れた。 そして、何も考えずに目をつぶった。 千鶴。千隼。千鶴。。千隼。。 二人の名前を頭の中で回しながら。  
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