30人が本棚に入れています
本棚に追加
/26ページ
弘晶は身体を起こし、千夜を膝の上にのせる。
慶也?
何かいい忘れたことがあったのか?
そう思いながら弘晶はメールボックスを開く。
弘晶は手が震えた。。。
何かの間違いだ。
これは夢なのか?
いや、夢ではない。
弘晶は顔を青くし、唾を飲んだ。
なんと携帯電話のディスプレイには決してメールがくることはない者の名前が表示されていた。
『着信メール:松田千鶴』
なぜなんだ?
千鶴はもうこの世には居ないはず。
弘晶は確かに千鶴がこの世から去った姿を見届けた。。。
このメールはなんなんだ?
弘晶は息を少しずつ整えていく。
そして弘晶はゆっくりメールを開いた。
――――――――
夜遅くにこんばんは。
松田です。
誰かわかりますか?
俺は松田千鶴の弟の松田千隼です。
覚えていますか?
すこし話したいことがあるのですが、
明日、瑛大学の南キャンパスに来てくれませんか?
返信は結構です。
勝手に待っていますので
よろしくお願いします。
寝ていたらすみませんでした。
千隼
――――――――
千隼。。。。
弘晶はメールを読みおわるとまたソファに倒れた。
そして、何も考えずに目をつぶった。
千鶴。千隼。千鶴。。千隼。。
二人の名前を頭の中で回しながら。
最初のコメントを投稿しよう!