決勝トーナメント

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  A ━━┓ (ハク) ┣━━┓ B ━━┛  ┃ (ツクヨミ)  ┣━━┓ C ━━┓  ┃  ┃ (リン) ┣━━┛  ┃ D ━━┛     ┃ (スサノオ)     ┣優勝 E ━━┓     ┃ (セリナ)┣━━┓  ┃ F ━━┛  ┃  ┃ (エリック)  ┣━━┛ G ━━┓  ┃  (ルナ) ┣━━┛ H ━━┛ (ラウラ)     エリックは自分の冊子にブロック代表選手の名前を書き込んだ。     そして、Fブロックの所を真剣に見つめる。     (よしっ。ベスト八か!)     エリックはほくそ笑んでいた。     「エリックきもい」     突然、前方から声がかかり、エリックは驚きながら顔を上げた。     顔を上げた先にはドン引きしているルナがいた。     「すいません……」     エリックは顔を赤くし、俯き謝る。     (仕方ないじゃないか。嬉しかったんだから……)     エリックは日程表のページを開けた。     準々決勝は本日、12月23日に行われる。   準決勝は明日の24日。   そして決勝が25日だ。     (優勝まで一気に駆け上がってやる)     エリックは拳を握り締め、厳しい顔つきになり、決意を固めた。     「それにしても凄いよね。ブロック代表の内、六人も二年生よ? こんなこと初めてだって。例年なら過半数を三年生が占めていたらしいから」     ルナは感心した口振りでそう言った。     「たしかに……すごいね」     三年生はツクヨミと、セリナの二人。     二年生はエリックとルナ、スサノオと、ハク、ラウラ、リンの六人。     (ハク君の研究会から三人も出てる……)     エリックは驚いていた。     ハクの指導力と、それについてくるメンバーの心の強さに感心していたのだ。     (厳しい練習についていくためにはそれなりの覚悟が必要だ。僕のように……)     エリックは厳しい顔付きのまま、思考に耽る。     エリックの頭の中にはキーンの顔が浮かんでいた。     (みんなが強さを目指す理由……知りたいな)     エリックは軽く息を吐き、トーナメント表に目を落とした。
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