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ノリス「ま、魔法を教えてって、私達は最上級魔法なんて出来ないし」
ノリスは困惑しながら人形に向かって言った。
人形『あぁ、言い方が悪かったな。魔法じゃなくて魔力の操り方を教えてほしい』
ミュウ「魔力の…操り…方?」
ミュウは首を傾げながら人形に言った。
人形『そう、俺はさっき言った通り今日、初めて魔法を使った。だから魔力の操り方を覚えれば少しの魔力で魔法が使えるだろ、魔法使ったらなんか凄い疲れたし』
ノリス「でも、私達なんかに…」
ノリスはそう言って顔を俯かせた。ミュウも同様に俯いた。
人形『なんだ、お前達は今日初めて魔法を使った人間にも負ける程下手くそなのか』
その言葉にノリスとミュウの肩がピクリと動いた。
ノリス「…何ですって?」
人形『だから、お前達は初心者にも教えられない程、下手くそなんだな』
ノリス「なわけないでしょ!!いいわよ!!いくらでも教えてあげるわよ!!」
ノリスは手をテーブルにたたき付けて言った。
人形『ひゃ!じゃ、じゃあ明日お願いね』
リドはノリスが、あまり恐ろしくて思わず人形に素が出てしまった。
ノリス「えぇ!!ミュウ行くわよ!!」
ミュウ「う…ん」
そう言って二人は出て言った。
リド「こ、怖かった~」
リドは若干涙目になりながら一日を終えた。
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