動き出した時間

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朋也 「さて、挨拶も済んだし。これからどうする?」 智代 「そうだな。帰るにはまだ早いな。ともはどこか行きたいところがあるか?」 とも 「うーん、なら私はママ達が通っていた高校に行ってみたいな」 智代 「高校か。良いんじゃないか。彼処には世話になったからな」 朋也 「そうだったな」 俺達は、俺と智代の母校である光坂高校に行くことにした …………… 朋也 「やれやれ、この坂道を登るのは一体何度目だろうなぁ」 智代 「そうだな。お前が記憶を無くしてから3年間ずっと来ていたからな。まぁ、いいじゃないか」 朋也 「そうだな」 そう言い合って俺達は笑った。 智代 「とも、この坂道の桜の木は、伐られそうだったのを、私が守ったんだぞ」 智代はともに桜の木を残した事を告げていた とも 「ママ、頑張ったんだね」 ともは笑顔を向けて応えた 智代 「うん、頑張った」 そう言った智代の顔はどこか陰があった
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