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‐‐‐洋一の部屋
「……ん?」
うっすらと目を開けると、そこは懐かしい自分の部屋だった。
(あっ、そっか。帰ってきたんだっけ…。
寝ちゃってたのか…。)
洋一は海斗と遊んだあと、さすがに疲れと時差のおかげで、
自分の部屋に入るなりベッドに倒れ込んでいた。
布団が掛けられているのは、きっと母親が様子を見にきてくれたのだろう。
洋一はまだ頭がぼぅーっとする。
窓の外を見るとすでに暗く、時計に目をやると7時になるところだった。
枕元にあるはずの電気のリモコンに手を伸ばす。
ーモゾモゾ
(ん?…何かいる。)
手が触れると、サラサラとした髪の毛の感触。
(なんだ、海斗か。あいつ俺と違って髪サラッサラだよな~。)
ふぁ~っと欠伸をして海斗もお目覚めのご様子。
「海斗、お前も寝ちゃったの?」
「………海斗じゃねぇんだけど?」
「っ!!??」
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