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ーー1時間ほど前
「ただいまぁ。」
今日も栞莉はまっすぐ洋一の家に帰る。
玄関を開けると、海斗が飛びついてきた。
「栞莉ーっ!」
栞莉は受け止め切れず、そのまま後ろに尻もちをつく。
すると、今度はキスの嵐。
「ブチューッ!栞莉!あのねっ、俺いっぱいあいつと遊んだんだ!
あいつすっげぇいいやつだ!どうしよう!?」
(………どうしよう?訳わからん。)
海斗は興奮していて、目はキラキラ輝いている。
洋一に遊んでもらったのが余程うれしかったらしい。
栞莉は顔を拭い、海斗の頭を撫でてやる。
「まぁ海斗!ダメでしょ!?早く降りなさい!」
早苗が出てきて海斗を怒ると、海斗はヤバいと思ったのかリビングへ走り去っていく。
「栞莉ちゃんごめんね~、大丈夫?」
栞莉はヤレヤレと立ち上がり、制服に付いた汚れを手で払う。
「………平気。洋一は?」
「疲れたみたいで寝ちゃったわ?
もうすぐお夕飯だから起こして来てくれない?」
「………は~い。」
栞莉は2階にある洋一の部屋へと上がっていく。
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