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「………そうゆう訳だ。」
「どうゆう訳だよ?」
頭の中で説明を終わらせて、栞莉はまた欠伸をしながらベッドから降りる。
部屋から出て行こうとして、あっ。…振り返る。
「何?」
洋一がキョトンとしながら聞き返すと、
「………ごはん。」
「お前もしかして、それを言いに来たの?」
栞莉は返事もせずまた出て行こうとして、あっ。
「今度は、何?」
呆れる洋一だったが、振り返った栞莉の顔は、今度は眠そうな顔ではなく洋一に笑顔を向けていた。
「………洋一、………おかえり♪」
「えっ、うん。ただい…ま。」
ようやく栞莉は満足して部屋を出て行く。
洋一は口元を手で押さえる。
顔が赤くなっていくのが、自分でも分かった。
(やっべぇ!アレは反則だろっ///)
久しぶりの再会は、洋一の眠気も時差も吹き飛ばしていった。
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