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「ママ~?洋ちゃんは~?」
海斗が目をこすりながら、リビングに入ってくる。
お気に入りの青いパジャマには、流行りのキャラクターたちがたくさん描かれている。
「海斗、おはよ!」
そんな海斗が可愛くて、洋一はにこにこしながら海斗を呼ぶ。
「洋ちゃん!おはよ♪」
海斗もまた嬉しくて満面の笑みで答える。
「あら、1人で起きたの?えらいわねぇ♪」
「ママ、おはよう。チュッ♪」
「チュッ♪海斗も一緒にごはん食べなさい?」
海斗は、うん♪と元気に頷き、
洋一におはようの挨拶を「チュッ♪」してから、椅子に座る。
洋一はこの1週間で、だいぶ海斗と仲良くなることができた。
海斗もまた洋一にかなり打ち解けて、ゆうべはお泊まりに押しかけたのだ。
「ねぇ海斗。さっき洋ちゃんって、俺のこと?」
洋一が向かいに座った海斗に思い出して聞いてみる。
「うん!洋一お兄ちゃん、略して、洋ちゃん♪」
得意げに言う海斗。
ちょっと違う気もするが、弟がこれほど懐いてくれるのが嬉しくて、まぁいいかと洋一は軽く流してしまう。
(洋ちゃんなんて、懐かしいなぁ…。)
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